ゾディアックのサイン

ゾディアックのサインは、それによって12の星座が代理される、12種の任意的なサイン、または文字です。それらは、以下のものです:

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こ れらは、疑う余地無く、古代人達のヒエログリフ(象形文字)、または絵文字にそれらの起源を有しました。牡羊座のサインは、胆略的ですが雄羊の頭と角の体 現が認識出来ます。牡牛座においては、雄牛の顔と角です。双子座が表わすのは双子で、抱擁し合う腕と共に、お互いの横に座っています。キャスター星とポ ロックス星の太古の像は、2つの横棒によって繋げられた2本の直立の樹の棒でした。蟹座は、蟹のハサミとの類似性を保っています。獅子座は、伏せているラ イオンを意図しているのかも知れないし、現在、大鍬として呼ばれているその主要な星々のグループを、想像的な線で繋げた時に、そのサインによく似た形に成 るためかも知れません。乙女座においては、類似性の意味が失われてしまった様です。天秤座は、秤の棒の単純な絵です。蠍座のサインは、毒を持つ生き物の針 を表しています。射手座、アーチャーは、彼の矢と、弓の一部で上手く表されています。山羊座においては、類似性が再び失われた様で;水瓶座においては、水 を意味する海の波を、私達は認識します。魚座においては、一つに繋げられた2尾の魚が今でも明らかです。

様々な星座の、生き物のエンブレム的で、元々の絵的な代理が、記述における速さと簡単さのために、文字の様なこれ等の任意的なサインに成った事を理解するのはとても簡単です。

42 ページの反対において、ゾディアックの形における、12の星座の絵的な表しが与えられ、任意的なサインが、それらに対するそれぞれの場所を代理していま す。太陽、月、そしてそれぞれの惑星もまた、古代人達によってヒエログリフ的で天文学的なサインが代理され、以下のものです:

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惑星的なサインも、ゾディアック的なものと同じ方法に由来しました。太陽のためのサインは、「輪の中の点」で - その点は地球を表し、そしてその輪は黄道です。月は、相応しく、三日月で表されています。水星のサインにおいて、私達はその神(ヘルメス)のカデュセウス(聖杖)を有し、棒の周りにとぐろした2匹の蛇を有します。金星は太古の手鏡の絵で代理されています。木星のための惑星的なサインの起源は、明らかではありません。ある人達が提案する様に、それは鷲には全く似ていないし、ギリシャのゼウスの 頭文字にも、全く似ていませんし;その他に、ヒエログリフは常に、文字では無く、物体の表現です。このサインは、どちらかと言うと、太古の数字的な4に似 ていて、(もし、古代人達の様に、地球に数字をつけないなら)木星は太陽から4番目の惑星で、この類推は偶然では無いかも知れません。最後に土星は、太古 の形状における、彼の大鍬によって代理されています。

黄道
2Ecliptic animation

こ れ等の任意的な惑星と星座のためのサインは、とても大昔から、私達へと至りました。それらの一般的な使用は、それがアラビア、またはヒンドゥーの数字の様 に、一種の天文学的な速記法として、全ての文明化された国家の大いなる徳と成り、彼等の言語、または通常の筆記の文字がどれだけ異なっていようとも、全て の国々において同等に良く理解され、航海や、その他の使用のための天文学的なテーブルは、文明化された世界のどの部分においても、簡単に読まれました。こ れの大いなる便利さはとても明らかなので、コメントは必要ないでしょう。ゾディアックが、12の星座へと分別され、ゾディアックのサインが発案されたのが 何時なのかは、過去の究極の古さの中で失われてしまいました。現在における最善の意見は、ゾディアックがヒンドゥーから派生し、エジプト人達に渡り、アラ ビア人達に与え、彼等はそれを保存し、順を追って、私達へと伝えられたと言う事です。しかしながら、彼の「先史時代の国家」の中で、ボールドウィンは、先 史時代においてそれが、太古のアラビア人達に起因した高い可能性を証明します。ゾディアックのサインが使われ始めた時、または太古の星空のどの学生達がそ れらを開発したのかは、故に推測以外は知られていません。

ゾディアックには、4つの主要な点があり:それらは夏至/冬至春分/秋分の点で、ゾディアックの輪を4つの同等の部分(四季)へと分け、前述の図表において正しく表されています。それらの4つの点は、古代においてフォーマルハウト星アルデバラン星レギュラス星、そしてアンタレス星によって目印しされました。

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The Solstitial Points 夏至/冬至の点     50
夏至/冬至点

夏至/冬至の点は、夏の間の赤道の北と、冬の間の赤道の南の、太陽の運動(通り道)に言及します。それらは、太陽のこの運動の、北方と南方の限界点を印す点です。太陽が最も北に来る夏至(6月21日)は、蟹座の中にあり、彼の南方の限界点、または冬至(12月21日)山羊座の中にあります。赤道の南北の太陽の距離は、彼の北方、または南方のデクリネーション(下降)と呼ばれています。太陽が、夏至/冬至の点に届いた時、彼はもう一方の方向(北であれば南へ、南であれば北)へ逆戻りし始め - 最初はとてもゆっくりで、短期間の間は、静止している様に見えます。これらの地点が、ラテン語の言葉、sol、太陽と、sistere-stiti、静止するから、「solstitial(夏至/冬至)」と呼ばれるのは、このためです。6月に太陽が蟹座に 入り、そして彼の北方の最大のディクリネーション(夏至)に届く時、彼の光線はより縦的に成り、赤道の北の全ての国々において、冬と春から夏に変わる原因 に成ります。一つの solstitial の点からもう一つ(夏至から冬至/冬至から夏至)への太陽の移動は、季節の変化の原因です。

太陽的な1年(の通り道)
4solar year

The Equinoctial Points 春分/秋分点     50
春分/秋分点

太陽が天界的な赤道を渡る点があり、ゾディアックの輪の、彼の1年の進行において、彼が必然的に2度通る、2つの正反対の地点で、空間において180度、そして時間において6か月離れています。太陽が北に向かい春において渡る点は、春分(3月21日)と呼ばれ;そしてもう一つ、その6か月後に、彼が南に向かい渡る点は、秋分(9月21日)と呼ばれます。これらの地点において、昼夜の長さが同等で、2つのラテン語の言葉、aquus 、同等と、nox、夜から、equinoctial (春分/秋分)の点と呼ばれるのはこのためです。これらの2つの地点は、牡羊座と天秤座の中にあり、そしてゾディアックの図表の中で、そう記されています。

春 分/秋分と夏至/冬至と、天界的な赤道の比較的な地点は、以下に続く図表から、より分かりやすく理解されるでしょう。図の中に表されている様に、水平に横 たわるフープ(輪)があると想像し、その中に傾いたもう一つのフープがあると想像して:その水平のフープは、celestial equator (天界的な赤道)と記され、赤道で;そしてその周りにゾディアックのサインが表示されたもう一つは黄道、または太陽の明らか な通り道( ecliptic & apparent path of sun )です。地球は、その中央にあり、その赤道は天界的な赤道と同じ平面上です。(注:以下の図にはありませんが)地球の赤道は e e で印されます。f f の線は、黄道と同じ平面です。地球の赤道の上と下にあり、平行なもう二つの線は、蟹座と山羊座のトロピクス(回帰線)で、天界において延長された同じ線と 共に平行で、回帰線として記されています。

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黄道と赤道の輪が交差する唯一の2つの地点は、勿論、お互いから正反対です。これらは春分/秋分点で、牡羊座と天秤座で印されています。夏至/冬至の 点は、蟹座と山羊座で印されています。さて、太陽が牡羊座、または春分を離れて蟹座に届くまで、彼の通り道(牡羊座→牡牛座→双子座/時計の面に例えると 9時から12時)が上向きなのは明らかで、そして其処(蟹座)で彼は天界的な赤道と同時に地球( e e )における、最も高い北の地点に届きます。これが夏至です。蟹座を離れると太陽は、9月23日(または、覚えやすい様に21日)に天秤座に届くまで、獅子座と乙女座を通って下降しながら南に向かって下降し(12時から3時)、それが秋分です。この地点から太陽は、12月23日(または、21日)に山羊座において冬至に届くまで、蠍座と射手座を通って下降し続け(3時から6時)、其処(冬至)で太陽は、彼の最も低い南方の下降(デクリネーション)に届きます。彼は今、夏至において彼が北にあったのと同等に遠く離れて天界の赤道の南に位置します。

山羊座から太陽は、再び春分点に届くまで、水瓶座と魚座を通って上昇し続けます(6時から9時)。これらの4つの基本的な点、夏至/冬至の2つと、春分秋分は共に一所に、故に1年の四季の指標で;太陽が春分に届いた時、が始まり;彼が蟹座に進むとが始まります。秋分における彼の到着はの始まりを印し;そして彼が終に山羊座の回帰線(冬至)に届くと、が始まります。

The Precession of the Equinoxes 歳差運動    52
歳差運動

これは、太陽が、毎年、同じ地点を渡らない、常に変化し続ける場所の、徐々の変化に与えられた名前で;対照的に太陽がゾディアックの輪の1周を完結させる度に、太陽は、一定の率(72年に1度の角度)で - 春分/秋分点が毎年後進する結果として - 太陽は、前の年よりも、やや微妙な距離後ろの地点において、(天界の)赤道を渡ります。もし貴方が、上記のゾディアック的な地点の図表を検証し、固定されたままの赤道の中の黄道の輪の中軸が、蟹座に向かって回転させられ - 2つの輪の間の接点が保存され、それらが交差する角度が変化しないとすれば - 貴方はこの現象の効果の、鮮明なアイデアを得る事が出来るでしょう。牡羊座と して印された地点は、魚座に印された地点がその2つの輪の交差地点に来るまで、その赤道上で、ゆっくりと前進させられるでしょう。そうなると、魚座が現段 階において、春分点上に成るでしょう。時間において、この運動が続けられると、(今度は)水瓶座がその場所に位置する、等々です。(注:現在、2015年に春分点にあるのは水瓶座です。

太陽が赤道を渡る地点は、その昔、牡羊座の中でしたが、何世紀にも渡るその長い行程において、太陽が交差する地点は、その星座の最初の角度から、30度後進し、よって春分点は今、実際には魚座(注:水瓶座)の中にあり;または、言葉を変えると太陽は、3月21日に魚座(注:水瓶座)の星々の中に入り、そして22世紀前に、ヒッパルカスが報告した様に、牡羊座の中ではもうありません。太陽が、天界的な赤道を交差するその場所は、しかしながら、牡羊座のサインによって印され続け、今でも印され、今後も印されるので牡羊座のサインは今、ゾディアックの星座の魚座(注:水瓶座)の位置を印します(注:本来なら、今現在、水瓶座が春分点/9時の位置にあるはずですが、ゾディアックにおいては、常に牡羊座が春分点/9時の位置にあります/上記のゾディアック-時計を参照して下さい)。サインと星座は故に、もう同じ場所にはありません。ですから(42ページの)私達のゾディアックの図を厳密に正確にするためには、牡羊座の サインが、魚座(注:水瓶座)に対して置かれ(i.e. 水瓶座が春分点/9時の位置にあり)、牡牛座が双子座(注:蟹座)の位置にあり、そして双子座が蟹座(注:獅子座)の位置にずれていて、そしてその輪全体 がその様にずれます。それがそう表されていないのは、単純化と使いやすさのためです。ですから、天文学的な言語において、夏至が蟹座の中にあると言われた 時、それは当時の太陽が、蟹座の中にあった事を意味し、現在は実際に双子座(注:牡牛座)の中に入ります。同様な方法で、冬至は、山羊座のサインの中ですが、実際には射手座(注:蠍座)の中にあり;秋分は天秤座のサインですが、乙女座(注:獅子座)の中にあります。

この歳差運動は、今でも継続していますが、ゾディアックの4つの基準的な地点は、太陽が実際に現在入る星座に関わりなく、常に、蟹座(夏至)、山羊座(冬至)、牡羊座(春分)、そして天秤座(秋分)によって印されます。星々のこの明らかな運動を、天界の面に対して、天文学者達が記録出来るのは、この方法によってです。この現象が、春分点の実際の後進なのに、イクイノックスの前進(歳差運動)と呼ばれるのは、しかしながら、星々が明らかに前進している様に現れるので、「前進(歳差)」と呼ばれています。

こ の運動の率は、長期的に継続された観測によって判断され、毎年50秒と4分の1でしかありません(i.e. 72年に1度)。故に、春分点が1つのサインを通り抜ける、または30度、後進するのに、2,140年かかります。ゾディアックの輪の全体の回転が完了す るには、25,791年かかります。この期間は大いなるプラトン的な年(グレート・イヤー)と呼ばれるのは、その哲学者が、その期間が過ぎると、世界が新たに始まると教えたためです。

その星々の最初のカタログを造ったヒッパルカスは、天文学の父と呼ばれ、その星々の運動を観測した最初の人です。当時、22世紀前、春分点は、牡羊座の最初の1度の角度であったと報告します。

「ヒンドゥーの天文学者、ヴァラハは、春分点が その昔、Aslcha(獅子座)の真ん中に、そして秋分が Dhanishta(水 瓶座)の1度にあったと明言します。その時から、夏至/冬至と同時に、春分/秋分点は、黄道において75度、後進しました。これが50と1/4で割られる と、5,373年を割り出します。サー W. ジョーンズは、ヴァラハが、夏至/冬至が蟹座と山羊座の最初の1度の中にあった時代、またはイエスの時代の約400年前に生きたと述べます。」 (Burritt)

太陽の年間の進行の、簡単な説明は、この働きの以下の部分の理解に大いに役立ちます。以下に続く事は、再びゾディアッ クの図を参照する事で、良く理解されるでしょう。古代人達は、1年を、春分点(9時の位置)から始めました。もし私達が太陽をその位置から始め、そして彼 の進行に続くと、3月における牡羊座を離れた後彼は次に、牡牛座(10時)と双子座(11時)のサインに入り、そして春分点から進む(上昇する)につれ、 太陽は日々、光、熱、そして磁気的な力において上昇します。6月21日(12時)には夏至に届き、夏が始まります。これは、1年で日中が最も長い日で、そ して太陽は、彼の大いなる輝きを得て、最も光りを発します。夏の月々を通して彼の熱と威力は最大級ですが、天秤座のサインの秋分点(3時)に近づくと、日 中は徐々に短く成り、そして彼が天秤座を出る頃には、それらは薄暗く成り急速に短く成ります。10月と11月において太陽は、蠍座(4時)と射手座(5 時)に入り、冷たく強い風が冬の到来を知らせます。太陽は、日々、力を失って行き、山羊座において冬至(6時)が届くまで、彼の光線は更に弱く青白く成り ます。この地点に起こるのが1年で日中が1番短い日で、そしてそれ以後、太陽は、近づく牡羊座と春分が再び現れ、彼が生き返る兆しを見せるまで、冬の冷た い抱擁の中で、死んで横たわっているかのように見えます。牡羊座(9時)に届くと、太陽は再び彼の力を発揮し出します。彼の復活してきた光線の下で、雪と 氷は解け、そして植物が姿を現し始めます。

春分の後、太陽は急速に彼の活力を取り戻し、冬の不活性さと死から、彼と共に自然の全てが芽吹きます。地球と天界は、再び光と美の中に覆われ、新たな生命において喜びます。古代人達が、彼等の詩的で例え話的な言語において、秋と冬に太陽が倒される事を表し、そして春と夏において、再び生命へと復活した事を表したのは、ゾディアックにおいて、太陽の年間の進行を印した現象のこの連続においてでした。

牡 羊座から伸びて、花と果実の季節を抱擁するゾディアックの部分(春/夏/9時から3時)は、生命、光、そして美の部分として描写する事が出来るかも知れ ず、その間、秋分(3時)から、蠍座(4時)射手座(5時)、山羊座(6時)を通って最後の点、魚座(8時)までは、同様な方法で、暗闇、冬、そして死の 領域と描写出来るかも知れません。